2016年07月01日
サッカー少年
こんにちは!!
スタッフの鳥越です

先日、サッカーをしている学生で「左のアキレス腱から踵が痛みが出る」ということを訴えて来院された患者様がいらっしゃいました。

プレー中に蹴られたり伸ばしてしまったりしたわけではないということだったのですが、
歩行時にも痛みがあり、自分で押しても痛いと訴えていて、まずは踵骨の骨折を疑いながら診ていったのですが
腫脹も熱感もあまりなく、その歩行時の痛みも我慢はできないほどの痛みではなく、軽く走ることも出来るということでした。
となると、骨折の可能性は限りなく低くなると考え、痛みのある部位、患者様がしているスポーツを考えると
アキレス腱炎だと判断し治療を進めていきました。
アキレス腱炎は、使い過ぎによるオーバーユース症候群の一つで、アキレス腱(ふくらはぎ)の伸縮をよく行う
陸上やサッカー、バスケットなどの走ることの多いスポーツをされている方に多くみられます。
ほとんどの方が運動したあとや朝起きた時の最初の一歩目に痛みを感じ、踵骨から約2~6㎝上方に痛みを感じるのですが
痛みのあるアキレス腱部周辺だけを治療かけていても、その時だけの痛みの軽減にしかつながらないことが多くあるのです

アキレス腱(ふくらはぎ)の筋肉の作用は、足関節の底屈です。
これは歩行時・走行時に地面を蹴るという動作になるのですが、歩行・走行時はふくらはぎだけの作用だけでなく
ハムストリングスや臀部筋の作用もあり、足全体で地面を蹴って前に進むということになります

ということは、アキレス腱周囲のふくらはぎだけ治療をかけても、
ハムストリングスや臀部筋が筋緊張などで上手く機能していない場合には
ふくらはぎの筋肉がいつも以上に頑張って地面を蹴らないといけないということもあるのです


そうなると、ふくらはぎを治療して良くなっても、また強い負担を受けて痛めてしまう・・・ということの繰り返しになってしまうので
そこだけに捉われず、動き・筋肉の作用に関連する痛みとは全く違うような部位にまで治療をかけていくことがとても重要になってくるのです


この患者様も、2回目の来院時には、「だいぶいいです

笑顔で答えてくれました


関係ないと思っていても、意外なところがキーポイントで症状改善につながることだってあるんですよ

なかなか良くならない症状をお持ちの方は、もしかしたら違うところに原因があるのかも・・・

ぜひ一度、当院にご相談ください!!
TEL 099-255-8211
HP「鶴亀堂鍼灸整骨院」