2014年07月30日
スポーツによる肘痛!!(野球・テニス)
【スポーツによる肘の痛み】
昨日来院した二人の学生のお話。ひとりは、野球少年。
肘の内側の痛みを訴えており二回目の来院。
もうひとりは、テニスの部活動生。腰部の痛み、背筋の過緊張と肘の外側の痛みで来院。
二人の関係性はゼロなんですが、偶然にも同じ病院でリハビリを受けていました。
二人とも体の柔軟性が低下していると言われ、
リハビリを受けていたが改善傾向に見られず相談しましたとのことでした。
確かに柔軟性に乏しいのは間違いありませんでした。
しかしながら二人とも、プレーをしながらの通院。
主訴となる部分の軽さをまず引き出してあげられていない状態でした。

写真は上腕部と前腕部の筋肉です。
一般的な野球肘の痛みは内側で、
テニスで外側に痛みが出るものをバックハンドテニス肘とも呼びます。
両肘の骨のでっぱり(上腕骨内側上顆・外側上顆)部分の筋肉の微小断裂や損傷による炎症。
当院としては、前腕部・上腕部の筋肉を緩めて、
肘関節の噛み合わせをよくする事を目的に治療を行います。
(急性期で炎症があれば、抗炎症)
鍼・お灸・関節矯正を二人にも行い、肘回しが軽くなった事を実感してもらいました。
二回目来院の野球少年は、一回目で痛みは8割減で試合でもストレスなくプレー出来たとの事でした。
テニスの子も、肘の軽さと振った感覚の違いを実感したようで喜んでいました。
親御さんも喜んでおられましたが、あくまでも治ったわけではありませんと伝えました。
過緊張を緩めてあげて、関節ストレスを軽減しただけですので、経過見ながら治療をしていきます。
そして、背骨のストレッチだけではなく、肘関節・手首のストレッチもしっかり指導して実践してもらわなければなりません。
ちょっと軽くなってプレーできる喜びを与えながら、
あとは頑張って、自分自身の心掛けを向上してもらう・学習してもらう作業が大事だと改めて実感。
病院では、受け身だったのかもしれませんね。
その子に足りないものは、柔軟性の低下だけではなく、
使えていない筋肉の存在も知ってもらう説明の仕方にも工夫が必要です。特に中高生は。
鍼灸院に行きつく前に大抵の方が、いろんな治療をされた後でハードルが高いのですが、
なんとか頭を使って立ち向かいます。うまく行くことばかりでないからこそ、そのぶん良い勉強になります。
そしてそれが、次に繋がります
明日も頑張ります!!^O^